サラダの日々(猫がゆく)長田 弘の、大人の童話。長田さんは、元々、詩が多い。又、エッセイ、なども書く。物語は、ジュジュと言う、一風変わった少女。ビルの屋上に住み、タンポポコーヒーを飲む。ジュジュは、自由自由から来ている。 同居人は、猫。いつもジュジュと居る。 都会の片隅で、散らし配りで生計を立てているが、其れを、労働という。生きていることは、仕事である。此は、感銘を受けた。 冒頭に、名前を忘れたが、詩が載っている。 ”人の知る全ては、只、吹く風ばかり” 其れに気づかない我々人間。知っているつもりだが、何も知らないに等しい。 軽快な、しかし、癒し的な感じのする本である。 |